2000.4.11 KPC 情報技術科 関谷
C言語やJava言語(2D、3Dなど)、グラフィックスクライブラリ(OpenGL,GLUTなど)を使って、2次元、3次元のグラフィックス・プログラミングを学習します。
Windowsの環境になったので、それようのグラフィックスを扱うことになる。
フリーソフトでは、N88互換BASIC for Windows環境(潮田康夫)などでグラフィックスが使える。(MS−DOSの環境よりも、大変、便利になっている。)
授業では、C言語でのプログラミングとして、平林雅著,Windows95プログラムを10倍簡単に作る(SLS)から,
GLUTによる「手抜き」OpenGL入門,和歌山大学システム工学部
床井浩平http://www.sys.wakayama-u.ac.jp/~tokoi/opengl/libglut.htmlをまず、実習する。
次ぎに、オブジェクト指向のJava2言語による図形処理プログラミングをテキストを参照して実習する。(中山茂、Java2グラフィックスプログラミング入門、技報堂出版)
なお、関谷のWebにあるCG−図形処理工学−関連リンクは、Webページのいくつかを紹介している。
(この外によいWebページがあれば、皆さんから、小生へのメールを下さい。)
図形処理では,の中でも,グラフィックス
を使います。
Window98でのVC++6 . 0 によるCプログラミング,そこのような開発環境(ハードウェアとオペレーティングシステムの組み合わせ)を,プラットフォームと呼んでいます。おなじ,プラットフォームでも,異なったコンパイラやインタプリタ、図形処理のライブラリが,いくつか使えます。
Windows98・NTでのC++コンパイラは,MS−VC++のほかに,BorlandC++などです。
N88互換BASIC for Windows環境(潮田康夫)もあります。
UNIXでは,Sunや富士通のCのほかに,GNUのcなどのコンパイラが有ります。
これらのコンパイラによっても,非互換が有ります。
図形処理を行うには、WindowsのAPIを使って、ハードウェアとのインターフェイスを取ることになるが、図形処理そのものの部分は、その多くが行列の演算であるから、図形処理ライブラリに出来る。
図形処理のライブラリとして、OpenGLがプラットフォームを選ばないで使えるようになっている。しかし、Windowsを開いたり・ハードウェアとのインターフェイスなど準備作業がプラットフォーム毎に必要で相当に面倒なため、その部分をAux,Glutなどのライブラリがサポートするようになった。
オブジェクト指向のプログラミングでは、クラスラブラリによる方法もある。しかし,
従来の関数とは, 非互換になってしまう。
(MFC−Mircrosoft Foundation Class,とか工藤のLeaf
for Windowsなどがある。)
(Java での2D, 3D
のグラフィックスなど)
( 参考書は平林雅著,Windows95プログラムを10倍簡単に作る, 共立出版,1996.4.20初版から)
〔Windowsの仕組み〕
1−18 Windows
プログラムの仕組み( Win32API,MFC−GDI)
(窓を自由に開いて,GUIでサポートするために,相当に忙しくなっています。)
1−19 10 倍簡単に作れる原理(SLS)
◎プログラムの部品化−従来のMS-DOSでのグラフィックス関数に近い引数で使えるようにした。
(あるいは,BASICでのグラフィックス関数)
p.50
の枠内を参照(SLS関数とその利用)
main()
{
グラフィックスの初期化 gint();
グラフィックスの描写 symbol();
文字列の拡大 line(); 直線
pset();
点 circle(); 円など
標準入出力も可能 printf();
コンソールへの表示,gets(); キー入力
グラフィックスの終了 gend();
}
1)バッチファイル slsclg.bat を用意する。内容は、以下のとおり。
CL /II:\sekiya\図形処理\SLS\SLS %1.c %2 %3 %4 /link
user32.lib gdi32.lib
%1
(Infs02\read\sekiya\図形処理\slsから,
各自のディレクトリに コピーしてもよい。sls
フォルダのパスをこのバッチファイルで指定している。)
注) sls フォルダには, #include " .f"で呼ぶファイルがある。
exe のフォルダでは,
実行プログラムがあるので,サンプルの実行結果をすぐに見れる。
( また, それぞれのソースプログラムは, BOOKのフォルダにある。)
2)コンパイルと実行は,
>slsclg
プログラム名 (拡張子の.cを付けない)
「正規分布曲線を,VC++6.0のコマンドラインコンパイラとSLS
の関数等を使って, Windows98
で作図しなさい。(グラフの大きさや、氏名、色などを変えてみること)」
実行例を下に,
参考のプログラム例を最後に貼りつけています。
提出資料は,ソースプログラムに考察を追加したものと,
画面のハードコピーをFrontPage Expressにまとめ、それを(HTML形式で)保存したものを、各自のWebページに表示すること。
(FrontPage ExpressはプログラムのInternet Exploreの次にある。)
注1) 画面のハードコピーとFrontPageへの貼りつけ・保存の手順は以下のとおり。(窓全体なら、3−4は省略できる)
1
作図したグラフの画面をアクティブにします。(
窓の選択です。)
2 Alt キーを押したまま,PrintScreen
キーを押して, クリップボードに取り込みます。
3 アクセサリのペイントを起動して,
カーソルを左上に移します。( 既にある場合は,
すべてを選択して, 切り取り( 削除) してから,
上記の 2をすること。カーソルの移動をします)
4 ペイントで,
編集−貼り付けを実行します。
5 次に, このなかの必要部分の図を,
選択・コピーします。
6 FrontPageに貼り付ける。大きさや配置などが変更できます。
7 FrontPageで, Myhome配下のフォルダにHTML形式で保存を行う。「改行のある普通の段落」とする。画像のファイルも同じフォルダに保存する。
注2) Webページの作り方については、関谷のWebページの「個人ホームページの作成と更新」のページを参照のこと。
(ローカルのホームページフォルダは、c:\でなく、各自のサーバのホーム(H:)ドライブに作ること。)
作業としては、index_htmlフォルダの作成とそこでのindex_htmlファイルの変更−名前を表示したり、今回のページに対するリンクを作る−が必要になる。
2000.4.11 KPC sekiya
/* gnorm.c SLS によるWindowsでのグラフィックス
1996。5。25 関谷*/
/* 平林雅英著、Windows95プログラムを10倍簡単に作る、共立出版,1996.4*/
#include <math.h> /* for exp(), sqrt() */
#include <stdarg.h> /* for sprintf()
数値を文字列に変換する */
#include <stdlib.h> /* EXIT_SUCCESS */
#include "gint.f" /*
グラフィックス初期化関数 gint,gend */
#include "line.f" /* 線関数 */
#include "symbol.f" /* 文字列拡大関数 */
#include "symbolv.f" /* ?
縦書き文字列拡大関数 */
main() { static int origx=100,origy=410; /* 原点のスクリーン座標 */ static int scalex=100,scaley=1000; /* スクリーン座標の倍率 */ int gx,gy, gxold, gyold; /* 点の座標 */ double u, p, x, y ; /* u:確率変数、p:確率密度関数、軸の目盛り用*/ int i; static double pai=3.141596; char axis_val[10]; /* 軸の目盛り数字 */ gint(640,480); /* グラフィックス初期化(640x480dot) */ symbol(50, 20," 正規分布曲線 (SLS作図)",6,3,3); symbol(400, 80,"by 関谷順太",6,2,2); line(origx,origy,origx+500,origy,6); /* X軸 x軸にyellow線を引く */ line(origx,origy,origx,origy-400,4); /* Y軸 y軸にgreen線を引く */ for(i=0; i<101; i++){ /* 正規分布曲線の点座標計算と直線plot */ u = 0.05*i; p = 1.0/sqrt(2.0*pai) * exp(-u*u/2.0); gx = origx + scalex * u; gy = origy - scaley * p; if( i >0 ) line(gxold,gyold,gx,gy,6); gxold = gx; gyold = gy; } for(i=0; i<6; i++){ /* X軸目盛と数値 x axiss scale plot */ x = i; gx = origx + scalex * x; line( gx, origy, gx, origy+5, 6); sprintf(axis_val, "%3.1f", x); /* 数値を文字列への変換 */ symbol(gx-12, origy+10, axis_val, 6, 1,1); } symbol( gx/2,origy+30, "u: 連続型確率変数", 6,1,1); for(i=0; i<5; i++){ /* Y軸目盛と数値 y axiss scale plot */ y = 0.1 * i; gy = origy - scaley * y; line( origx, gy, origx - 5, gy, 4); sprintf(axis_val, "%3.1f", y); symbol(origx-32, gy-8, axis_val, 4, 1,1); } symbolv(origx-75,origy-50, "y: 確率密度関数", 6,2,2); rectfillXOR(0,0,639,479,7); gend(); /* グラフィックス終了 */ return EXIT_SUCCESS; } /* main */ /** 終わり **/