2001年9月26日 作成
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「アプリケーション演習」(2001年前期)No.17 [DW]1.Dreamweaverチュートリアル、 2.Webサイトのデザイン、3.Webサイトの作成・保守

はじめに

 前回は、学内の情報系Webサーバーに、皆さんのWebサイト(Webページ)を、AZUKIとfffpを使って作りました。

 今回は、WISWIGで編集できるWebページ作成・サイト管理ソフトDreamweaverを紹介します。3コマ目に筆記試験を行います。

1.Dreamweaverとそのチュートリアル

1.1 Dreamweaverの概要

 このソフトの概要については、起動してのヘルプから、「ようこそ」-新機能、ガイドツアー、チュートリアル、レッスンなどで見ることができる。これらのほかに、Webでも以下のサイトがある。Dreamweaver 4 の機能などを参照のこと。Macromedia Dreamweaver 4 の機能性は、 Adobe GoLive 5 および Microsoft FrontPage 2000 との機能比較表がある。

1.2 Dreamweaverのチュートリアルとレッスン

 このソフトの学習法については、ガイドツアーを見て、「ようこそ」の「チュートリアル」を一通りやってみる。それから、必要に応じて「レッスン」を学習するとよい。

(注) コードウィンドウで、htmlソースが表示されないとき:フォントの指定を「MS明朝」に変えること。メニューの「編集」-「環境設定」をクリックして、環境設定のダイアログボックスを出す。そこで「カテゴリ」の「フォント/エンコーディング」をクリックする。その右にある3つのフォントの窓で、右の▼ボタンをクリックして、「MS明朝」選択する。

2.Webサイトのデザインと製作工程

前回には、簡単に触れていたが、今回、さらに補足する。以下の内容は、境祐司著、速習WebデザインDREAMWEAVER、技術評論社刊、2001.7.1、pp,17-23を参照し、引用した。

2.1 HTMLタグとスタイルシート

 HTML4からは、構造と視覚的表現を分離する。つまり、論理構造の記述はHTML、見栄え(レイアウト、デザイン-カラー文字のサイズなど)は、スタイルシートCSS( Cascading Style Sheet)という使い方を徹底する方針になっている。このやりかたでは、それぞれの端末用に各々Webページを作るのではなく、コンテンツ(HTML)は一つ、あとは、各デバイスに合わせてスタイルシートを記述する方法が推奨されている。構造と視覚的表現を分離する目的は、このアクセシビリティにある。(アクセシビリティ:どんな環境からも等しく情報にアクセスできること。障害者のために、音声読上げ用とか点字ディスプレイ用のスタイルシートなど。)

2.2 制作プロセスとプランニングワーク、仕様書

2.2.1 制作プロセス

 制作工程は、大まかに下の4つに分けられる。
1)プランニング(企画、仕様決め)
2)プレゼンテーション(プロトタイプ作成)
3)デザインワーク(制作、Webページを構成するエレメント-グラフィックや画像,プログラムなど-の制作も)
4)デリバリー(テスト・デバッグ、公開)

2.2.2 プランニングワーク

 Webサイトのプランニングワークで,Webサイトの提供内容を、他人が理解できるように分かりやすく表現するためには、まず「アウトライン」(概要、あらまし)を作成する必要がある。最初にアウトラインを作成して、Webサイトの全体像を把握しながら、細部のアイデアを考えていく。アウトラインを作成しておくと、頭の中の情報や発想が視覚化され、見えにくかった部分も明確になってくる。

 アウトラインは、一般的に階層構造化されたプロットの形式で書かれる。
それに番号を付けると、以下のようになる。
1.
2.
	2.1
	2.2
3.
	3.1
		3.1.1
		3.1.2

 (注)この番号体系は、篠田義明著「コミュニケーション技術」(中公新書)の6章にある。この本の抜き書き(学内のみ)である。小生は、C言語プログラムの処理手順の日本語での記述に、これを推奨している。

2.2.3 仕様書

 アウトラインがまとまったら、仕様書を作成する。まず、ページ仕様について,考える。1ページにどのくらいの情報量を盛り込むのか、トップページと項目ページの仕様をまとめる

○トップページ
・タイトル
・キャッチコピー
・目次
・インフォメーション
・コピーライト

○項目ページ
・タイトル
・見出し
・内容
・共通インターフェイス
・コピーライト

○閲覧環境を決める
・対象デバイス
・対象ブラウザとそのバージョン

3.Webサイトの作成と保守(Dreamweaverによる)

3.1 Dreamweaverの作業環境,基本操作

「ドキュメント」ウィンドウ
	デザインビュー、コードビュー、その両方を表示する分割ビューの切替えができる。
	「プロパティ」インスペクタ
	オブジェクトパネルなどの各種パネル、

「サイト」ウィンドウ Webページを作成する前に「サイトの定義」を行って、ローカルルートフォルダを設定する。 「ヘルプ」を参照しよう。 ○基本操作 「ファイルを開く・保存する」 「ドキュメント」ウィンドウを使う デザインビュー、コードビュー、その両方を表示する分割ビューの切替えができる。 「不可視エレメント」(HTMLタグで、ブラウザに直接表示されないもの)をデザインビューで編集できる。 「プロパティ」インスペクタを使う オブジェクトパネルなどの各種パネルを使う。

3.2 Dreamweaverでのサイト管理機能

3.2.1 サイトの定義-新規作成

ホームに作っているWeb用フォルダを「ローカルルートフォルダ」として指定する。

指定したサイトの構成を確認する。

3.2.2 サイトウィンドウでのファイル操作

 サイトウィンドウで、ファイルを開いたり、ファイルの移動、ファイル名の変更、ファイル削除、新規作成などができる。このとき、リンク指定も自動的に修正される。(従って、デスクトップで直接に編集しないこと。すべて、手作業になる。)

3.2.3 ftp機能

 サイトの定義で編集をクリックし、リモート情報のアクセスをftpにすると、ホストの設定ができる。つぎにリモートホストに接続をクリックして、Webサーバとの転送(全体や個別のファイル)ができる。詳細はヘルプを参照のこと。

3.3 Dreamweaverでの各自のサイト管理

 今日は,前回作った皆さんのトップページと自己紹介ページ、これまでのこの授業のまとめのページを、Dreamweaverを使い、更新してみてください。そして、今日のページを新規に作って追加すること。なお、実習時間が少ないので、ftp機能については,Dreamweaverでの設定/接続/転送でなく、ffftpを使ってもよい。

 まず、「サイトの定義」(「新規作成」)から始まりです。
次に、定義した「サイト」ウィンドウを開きます。
そこで、目的のアイコンをダブルクリックしてフィアルを開きます。
「コード」ウィンドウで入力し、保存(Ctrl+S)します。
分割表示した「デザイン」ウィンドウでも操作できます。