2001年9月29日 Webページの評価ポイント(Kazuo Kawai)追加  関谷トップページへ アプリケーション演習2001トップページへ

「アプリケーション演習」(2001年前期)No.16(AZUKI,ffftp)1.WebとHTML、Webサイト デザイン 2. Webサイト作成

はじめに

 今回と次回は、学内の情報系Webサーバーに、皆さんのWebサイト(Webページ)を作ります。インターネットでの情報発信です。そして、1年後期の「数値解析・数値計算実習」では、レポートをWebページで発信してもらう予定です。
 既にインターネットのページを使って、授業の中でも、この授業のページや、ソフトのベンダーのページを参照したり、Photoshopでは写真を見たりしています。今度は、皆さんからの情報発信の実習です。これら、学校でのWebページの利用・作成では、「インターネット利用のガイドライン」(平成10年度兵庫県インターネット利用推進協力者会議 )などを参照して、著作権やプライバシーの保護などに注意することが、必要です。
 今回は、WebとHTML、Webページデザインの概要の説明と、テキストエディタAZUKIでのHTMLファイルの作成とWebサーバーへのファイル転送ソフトffftpを紹介します。次回は、2コマ目にWISWIGで編集できるWebページ作成・サイト管理ソフトDreamweaverを紹介します。3コマ目に筆記試験を行います。

1.WebとHTML、Webサイト デザイン

1.1 Web

 インターットでのWebページは、Webサーバー側でのWWWサーバー(情報技術科のWebサーバーは、現在OSがRedhatLinuxでのApache)と、ネットワーク接続のクライアントPC側でのWebブラウザ(教室ではMicrosoft Internet Explorer)との通信により、見ることができています(「オフライン作業」は、ブラウザのみの処理)。なお、学内では、途中に、プロキシサーバーがあり、外のサイトとは、これを経由して接続しています。

 情報発信のためには、Webサーバー側のユーザごとの所定フォルダ(たとえばpublic_html)に、それぞれのWebページ(Webサイト)のファイルやフォルダを送受信(ftp、アップロード・ダウンロード)する必要があります。そのために、ftpソフトが、サーバー側(FTPサーバー)とクライアントPC側に必要です。

 Webサイトの構成は、トップページのindex.htmlファイルとそこからのハイパーリンクによります。各ページは、HTML、XHTML、XMLとXSLTなどの言語とJavaScriptなどの言語でテキストで書かれています。画像や音声などは、圧縮したファイル形式で作り、htmlファイルからリンクされます。

1.2 HTMLとその実例

 好ましいHTML文書の書き方などHTMLの書き方についてのページリンクを参照のこと。そこにあるが、「ごく簡単なHTMLの説明 (神崎正英さん)」が分かりやすい。小生は、スタイルシートを使って、書式などを別に先頭部分で定義するようにしている。

 HTML仕様については、参考書やWebでのレファレンスがあるので、それらを利用できます。仕様とそのタグの使用例などがあります。なお、今後の動向は、xmlとの関連から、XHTMLに移行していくと思います。

 addressタグを各ページの先頭か最後に付けること。ここには、作者と更新日付、戻るページのリンク、メールアドレスなどを表示します。この例は、小生のこのページなどを参考にして下さい。

 HTMLファイルのテキスト(HTML実例)は、実際のWebページを開いて、ブラウザのメニューで「表示」→「ソース」をクリックすれば、メモ帳が起動して、開いているhtmlファイルのソース(HTML内容)を見ることが出来ます。そのファイルの保存は、ブラウザで「ファイル」→「名前を付けて保存」で、そのページの一式のファイル類が、ローカルのファイル(及びフォルダ)として保存できます。(ただし、リンク先フィアル類は、そこでまた別途、保存することが必要。)

1.3 サイト構成とHTMLファイル

 Webページの構成で、トップページの名前は固定です。(情報系Webサーバーでも、一般の約束事にならっています。) (トップ ページ)index.html(固定)
  これが、一番最初に開かれるページです。ここから、内容毎に分けたページへのハイパーリンクをつくります。
(トップからリンクするページ)トップページ(などリンク元で)リンクを指定したファイル名(フォルダを作ってよい。)
 なお、Webページのファイル名は、半角で小文字の英数字など。空白は使えない。そして、リンク指定のパスは、リンク元ページからの相対パスとすること。
(これらの理由は、ローカルでのファイル構成と同じ物を、UNIXなどで動くWebサーバーに転送するため。)

(注1)リンクするHTMLファイルは、表現する内容ごとに別のファイル・フォルダとするが良い。

(注2)HTMLファイル名は、半角の小文字の英数字と下線などが良い。(日本語や空白、大文字と小文字不一致は、Webサーバでは、リンクエラーとなる。)

1.4 Webサイト デザイン

 Webサイトの構成とそのページレイアウトは、さまざまです。普通は、たどりやすい構成(サイトマップの追加)、読みやすく、軽いページ、顧客重視度(意見を送ることができる電子メールアドレスの記載)などが求められます。

 Webページの評価ポイント(Kazuo Kawai)を紹介します。このページには、次のパラグラフに紹介するページなど「WWW上にあるWebページデザイン関連のサイト」のリンクがあります。(2001.9.29)

 アクセシビリティもあります。アクセシビリティとは、運動、視覚、および聴覚の障害を含む、障害のある方がそのソフトウェア プロダクトを使用できるかどうかということを指します。

 企業の場合、そのWebページから、何らかの効果が得られることが求められます。(たとえば、それから、見込み客が見つかるとか、求人に対して応募者が見つかるとか)。インターネット通販では、どんなWebページが良いのかについて、「年間3万円で成功したスーパーインターネット通販」(フォレスト出版)があります。この本の著者 岩上 誠のDee・Bee・total planのページは、顧客管理に役立ちます。

2.Webページ作成:『HTML Maker AZUKI』を使う

 ローカル(と言っても、Webサーバでない:皆さんのホームドライブだが)に、上述のWebページ類をエディタAZUKIなどを使って作成する。作ったら、AZUKI内ブラウザで見え方やリンクを確認する。左下のアイコンをクリックしてエディタで修正し、AZUKI内ブラウザで確認することを繰り返す。完成したら、名前を付けて保存する。

AZUKIについて:フリーのHTMLエディタでいいものを見つけました(2000.4.13 古屋先生から)。HTMLのタグチェックまで行ってくれるスグレモノです。ブラウザ表示とテキスト表示の切り替え具合も素晴らしい。高橋先生も、使っておられました。

 今日は,皆さんのトップページと自己紹介ページ、これまでのこの授業のまとめのページを、AZUKIを使って作ってください。

 AZUKIの使い方は、そのソフトを起動して、ヘルプを参照のこと。

 AZUKIで新規にWebぺージを作る場合は、以下のようになる。なお、フォントや色などの見栄えの指定は、スタイルシートを利用するのが望ましい。(1.2で紹介した「ごく簡単なHTMLの説明 (神崎正英さん)などを参照。)

1)ファイル−新規作成:テキスト編集窓が開く。
2)HTMLタグ−ドキュメント-新規ページ:「新規ページ」ダイアログボックスが開く。
3)メールアドレス欄に、アドレスを入力して、OK。:ページの骨格タブが出る。
4)それぞれのタグの間に、文字を入力していく。
タグの追加は、「HTMLタグ」からのポイント後のクリックか
タブ付きツールバーのアイコンからも指定できる。
 <title>には、ブラウザのタイトルバーに出る文字。
 <body>には、ページの本文を編集する。構成例を示す。
<address>2001.9.15 作成</address>
<h1>大見出し</h1>
<h2>中見出し</h2>
<h3>小見出し</h3>
<p> 段落1</p>
<a href="相対パス">リンク先の名前</a>
<p> 段落2</p>
<h2>中見出し2</h2>
<p> 段落3</p>
<p> 段落4</p>
	・・・
5)リンクなどでは、ダイアログボックスが出る。
それぞれに必要な項目を入力・指定してOKとする。
6)ブラウザで確認する(ファイル−ブラウザで確認−内部ブラウザあるいは、I.E.)
7)名前を付けて保存する。

3.FFFTPによるファイル送受信

 ローカルで完成したら、Webサーバへの送受信を行い、公開することになります。教室では、コマンドプロンプトでのftpのほかに、GUIで使える送受信ソフトffftpをインストール済みです。今回の実習では、後者のffftpを(ホスト設定して)使います。このソフト使い方の詳細は、起動後にヘルプを参照のこと。

ffftpでの操作の概要を以下に示す。
1)ffftpソフトを起動します。
2)最初に、ホスト一覧の「新規ホスト」で、Webページの作成と更新の2.4《ホスト設定》を行います。
(以降の変更は、「設定変更」となる。)
3)設定したホストを選択して「接続」します。
4)Webサーバの各自のホームディレクトリに接続したら、
初回だけ、Webサーバーの各自のホーム直下にディレクトリpublic_htmlを作ります。
(Webページの作成と更新の「2.5 ホストでのフォルダ作成」を参照。)
5)右側のホスト(各自のホームのpublic_html)に、左側のローカルのhtmlファイルやフォルダをアップロードします。
(Webページの作成と更新の「3.1 ftp(アップロード)」を参照。)

4.情報系トップページからのリンクの確認

 Webサーバへの転送が済んだら、情報系トップページからのリンクを確認します。意図したとおりに表示されるまで、htmlファイルの修正とアップロードを繰り返します。

 WebサーバーのWebサイトの確認:情報系トップページで、各自の氏名をクリックします。すると、皆さんのアップロードしたトップページが表示されるはずです。そこから、さらにハイパーリンクで、作成・変更したページが意図したとおりに表示されましたか?

 ローカルでのファイル類の修正とアップロード(上書きなど):Webサーバーでの各自のサイト(トップページから目的のページまで)が正常に表示できるまで、ハイパーリンクやパス(フォルダ名やファイル名)のチェックを行い、ローカルのファイル類に必要な修正を行うこと。ファイル名では、空白、大文字と小文字の不一致、全角の文字(漢字)などがエラーになります。なお、ローカルファイルでの修正・(上書き)保存して、Webサーバーにアップロード後、ブラウザで確認する際には、ブラウザの「更新ボタン」をクリックする(あるいはF5を押す)こと。