2000年5月20日更新(新規作成)
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図形処理・計算処理実習No.6 Javaでのグラフィックス(1)正規分布曲線

2000.5.24 KPC 情報技術科  関谷

1. 前回のリカーシブ・グラフィックスへのコメント

1.1 コッホ曲線

 viewを変える事で、表示される図形の大きさと位置を変えることができる。次数が6以上では差が見えなかったので、6次を拡大して表示した。

 角度のパラメータでいろいろと形が変化する。

 コッホ曲線を変更して独自の曲線を作っています。(片野さん,倉垣さん,古賀さん鷹家さん,出口さん西郡さん宝満さん

1.2 樹木曲線

 パラメータを変えることで、いろんな木になる。あるいは、枯れた花になったという。(出口さん
 並木を作った人もいますが、小さくなるにつれて、間隔も小さくする必要があるでしょう。鍋田さん宝満さん

1.3 Javaでの例を紹介

 「Javaによる図形処理入門 (c)Y.yamamoto 出版社:工学図書株式会社 著者:山本 芳人 」のWebページに、リカーシブ・グラフィックスの例として、コッホ曲線や樹木曲線のアプレットがある。

2.Java言語とそのグラフィックスの使用例

 SLSやGlibwvでの基礎的なグラフィックスを学習したので、それとの対比ができるJava言語でのグラフィックスを、OpenGLでのプログラミングの前に、学習することにする。 

2.1 Java言語

 小生の紀要での報告(紀要(kpc_98)JAVA言語の調査と能力開発セミナーの計画・実施)やWebページ(Javaリンク集)なども参照のこと。

 テキスト(中山茂著、Java2グラフィクスプログラミング入門、技報堂出版)の「はじめに」、第1章,第2章を参照のこと。

第1章 Java言語
 1.Java言語とは
	1.1 Java言語の特徴と歴史
	1.2 オブジェクト指向とは
	
 2.Java開発キットJDKの取得と設定

第2章 Java言語のオブジェクト指向プログラミング基礎
 1.Javaプログラミングの基本構造
   クラスなど

 2.クラス入門

 3.Java言語のまとめ

〔参考書〕
1.河西朝雄著,Java入門,技術評論社刊
     2.有賀妙子・竹岡尚三著,Java1.1プログラミング,ソフトバンク刊 etc. 

[JDK ドキュメント]

 0)R:\JDK1.2\doc\ja\index.htmlをダブルクリックすれば、JDK1.2の日本語のマニュアル等がすべて見れる。
 1)JDK1.1.6 のフォルダに英文の説明がある。(index.html)
2) jdk1.1.6の下のjapiフォルダのindex.htmlで,API( クラスとそのメソッド) の日本語の説明がある。
3) 例題プログラムが, demoフォルダの下に, フォルダ別に23件ある。(html ファイルでで起動)

javaは,ここ4年ほどで,急激に普及しようとしている。  この言語は,オブジェクト指向の言語で,プラットフォームを選ばない。

オブジェクト指向について(ソフトウェア−クラスの再利用が特徴)
クラスを派生させて,利用します。( 継承と呼ぶ−差分プログラミング)
 クラスには,データメンバーとメソッド(cでの関数)がある。
 システムが提供するクラスとして,パッケージがある。それをimportして利用する。
WWW のブラウザで見れるJavaプログラムをアプレットと呼んでいるが, それも作れる。

2.2 Java言語のグラフィックス

 テキストの3.3節Javaグラフィックスの基礎と6章 Javaグラフィックスを参照のこと。
 アプレットについては、Webページを参照のこと。

2.3 Java言語での正規分布曲線のプログラム

slsでのWindowsグラフィックス用正規分布曲線のプログラムを,javaに移植したものを紹介する。なお、Javaでは図の描画で対称な両側を描くようにしている。
 アプレット プログラムの実行はここをクリックする。

〔javaのプログラムのコマンドラインでの開発,実行〕

1) java の開発環境(jdk1.2\BIN ) が使えるように, path をセットする。( setjava.bat)

[パスの設定] set PATH=%PATH%;R:¥JDK1.2\BIN

2) クラス名. javaのファイルをテキストエディタで編集する。

 今回は,Gnorm.java を用意している。コピー後, 各自の番号,名前に変更のこと。

3)コンパイルしてjavaのバイトコードGnorm.classを作る。

 >javac Gnorm.java
 エラーの場合は,2)に戻り,修正して,再度,コンパイル。エラーがなくなるまで続ける。

4)実行−アプレットビューア,あるいは,ブラウザで, アプレットを見る。

 この正規分布曲線プログラム(アプレット プログラム)の実行は,htmlファイル(アプレットプログラムのバイトコードGnorm.classを指定したもの)を用意する。
〔今回は,自分のフォルダーに \\infs02\read(R:)\sekiya\図形処理\gnorm.htmlをコピーしても良い。〕
 そして、ブラウザでこのhtmlファイルを開くか、あるいはappletviewerでhtmlファイルを実行する。

>appletviewer [ file:/ドライブ名:\フォルダ名\]gnorm.html
(あるいは,直接,gnorm.htmlをダブルクリックして, ブラウザで見る。

5)改造して、実験する。

 2)に戻って、Javaのソースの変更−グラフの大きさ、色、文字の大きさなど−を試みる。
 そして、Javacでコンパイルし、ブラウザで確かめる。
 Javaのグラフィックスの機能やアプレットの使い方を試してみること。

(注)参照するJava言語の資料
・テキスト ・Webページの資料(最初に紹介したリンク集など) ・Jdkのdocs(ファイルサーバのRドライブのJdk1.2¥docs\ja\index.html) などがある。

[ 提出するWebレポートの内容]

Javaのプログラム例(Gnorm.java, gnorm.html)を解析したこと、実験(例は前述)したことについて, 考察のこと。
( 解析する内容の例)
1 クラスの構造
2 そのクラスでどんなメソッド( 関数) を使っているか
3 C言語と比較して,Java の特徴は, どんなところにあるか?
4 アプレットをWebブラウザで起動する方法など
なお、アプレットの図については、前回までのイメージ(圧縮済み)の貼り付けでなく、アプレットの起動(Webページgnorm.htmlへのリンク)とする。

2.4 レポートの提出方法

 Webページとして、今回分のhtmlファイルを作り、それに対するハイパーリンクを付けること。実行画面は、前述のとおり、イメージ貼り付けでなく、アプレット起動htmlファイルへのリンクすること。

注) Webページの作り方については、関谷のWebページの「個人ホームページの作成と更新」のページを参照のこと。