2005年4月、大山ロイヤルホテルお土産売り場隣の出張販売で、「コウワ物産」の黒梅を買った。甘くて食べやすい。家の者は、材料が梅ではないし、甘味料や着色料があるので、後口が良くないといっているが。確かに、ラベルを見ると、原産国が中国、原材料がプラム、着色料(黄4、赤102、青1)、アステルパーム(甘味料)、ステビア、クエン酸となっている。これでは、チラシ「驚異の黒梅パワー」でいう、「竹炭でミネラル強化」が疑わしくなってくる。ポスターでの黒砂糖の利用も違う?これでは、健康食品のつもりが、逆に、なってしまう。
この店に興味を持った理由が、梅を竹炭で燻しているとあった。自分は炭焼き(木・竹材を釜で焼いて酢液を取る)をしていて、手作りのベーコンも作っている。買った黒梅は、燻製とは思えなかった。残念ながら、着色料などもあり、捨てるしかなかった。(参考 いい石鹸を使おうの「こだわりのたべもの」の「わたしの食品の選び方」)
梅の実の利用としては、梅酒や梅シロップ、そして、梅干を20-30kg作っても、家ではそんなに食べられない。お菓子のように、食べられる黒梅に興味をもったのだった。烏梅のことをこの店で知った。また、国産品を作るようにとの勧めもあった。つくり方については、「よく効くウメ・ウメ干し療法 村上 光太郎 (著)」を参考書として置いてあったので、自分でも買って読んでみた。著者によると、烏梅の鎮痛効果に感動したとのことで、3章の青ウメを使った民間療法の最初に、烏梅を詳しく解説(作り方、効果、煎じ方、外用など)している。成熟した青ウメ(表面の青みが減少しはじめた果実)が良いという。熟れたウメや落ちたウメでは、効果が極端に弱くなるとのこと。この点は、後述する紅の製造用の烏梅(ここでは完熟して地面に落ちた梅を早朝拾い集める)とは違っている。
何とか、梅の違った利用をしたいので、Webで烏梅・黒梅について調べてみた。商品のページ、烏梅のつくり方の紹介のページなどがあった。中国産黒梅は、糖蜜漬けで、烏梅は、酸っぱいことが分かった。
今年は、いろいろと、自分の梅と釜で、条件を変えて作ってみよう。
食べやすいようにするには、糖蜜に漬けて甘みをます。スズラン印精糖蜜は、EM活性液を作るのに、利用している。メーカー(日本甜菜製糖株式会社)によると、食材としては販売していないとのことで、自己責任で使うことになる。ハムでの殺菌工程(「自然流ハム・ソーセージ・燻製 日曜日はファミリークッキング 井草 正 (著)などを参照)と同様に、(糖蜜に漬けた後、天日で乾かし、)燻製後に、安全のために加熱して殺菌するのが良いだろう。
燻製には、炭釜を燻製容器として使って、焚き口に空き缶を付けて、その中で燻らせる。
2005年6月2日 新設