2000.5.26 KPC 情報技術科 関谷
平成7年4月4日作成 掛下 哲郎 (Tetsuro KAKESHITA)
(kake@is.saga-u.ac.jp)
http://www.cs.is.saga-u.ac.jp/syllabus/GuideLine/Cguide.html
「誰が見てもわかりやすいプログラムになっているか?」
コンピュータシステムってどうやってできていくんだろう。
様々な人や技術が集まってシステムができあがっていくフローを解説します
http://www.unisys.co.jp/RECRUIT/flow/
弘前大学・理学部情報科学科 吉岡 良雄
http://www.cc.hirosaki-u.ac.jp/koho/2/yoshioka.html
小林 修 ,日本教育工学会論文誌 日本教育工学雑誌, 17, 2, pp.105-116, 1993-11-20
http://www.ne.jp/asahi/personal/kobayashi-osamu/Writings/Papers/Programming/Programming.html
(3年間、小生が授業で利用したもので、その4章の要約を、以下に添付する。)
4章 プログラムの読みやすさ エラーを防ぎ,より品質の高いCのソースコードを作成するための目安・ヒント・こつ 1)読みやすく,移植性,信頼性,頑強性も高いソースコードを記述する。=>4章 2)式,文,関数の記述方法 =>5章 3)コンパイルモジュールレベルにおけるモジュール化と情報の隠蔽 =>6章 読みやすさ コード内部の解説文など 4.1 ソースコード外部のドキュメント 4.2 4.1 プログラム内ドキュメント 1)セルフドキュメンティングコード 適切な名前の使用 マクロ名,typedefの型名 語の連結方法(アンダーバー,大文字で始める) 接頭語や接尾語 ループ変数など 正しい型の使用(移植性,性能) 正しい制御構造の使用 for, while switch gotoやcontinueを使わない プログラム構造の表示 2)コメント 目標 プラン 役割 −+ マクロ,関数,変数,パラメータ,・・ 目的 −+ 付録Bのccountのコードの中には,この例がいくつもある。 関数・モジュールヘッダ・コメント 付録Aのガイドラインドキュメントには,サンプルテンプレートがある。 3)内部ドキュメント測定基準 ccountのNCSL(非コメントソース行)とCSL(コメントソース行) +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 行の長さ−NCSLが60行以下 | | コメント対コード比が,0.8前後が効果的である。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4.2 外部ドキュメント +−プログラムユニットノートブック(コンパイルモジュール単位の日記のようなもの) | +−インプリメンテーションノート(難しいアルゴリズムの解説などでテスト後に書く) 4.3 結論 付録A ccount プロジェクトのコーディング基準 付録D Cのプログラミングにおける基本ルール
平林 雅英著 松岡 里美イラスト 共立出版(株)発行 (株)加藤文明社印刷 A5判・224ページ
本体2000円(5%消費税込定価2100円)平成12年(2000年)2月20日初版発行
http://www.hir-net.com/book/book22/index.html
著 者 藤原博文 発行日 平成5年 8月15日 初版第1刷
平成12年 5月25日 初版第7刷
発行元 株式会社技術評論社 定 価 2500円(税込)
サイズ B5判 320ページ ISBN ISBN4-87408-571-7
http://www.pro.or.jp/~fuji/mybooks/cdiag/index.html
(すべて、Webページにもある。)
林晴比古 http://www.linux24.com/linux/bookstore/column/article/article367424-003.html
林晴比古、ソフトバンク、2000.1.15、1900円
(1990年刊行の「Cによるプログラミング・スタイルブック」をC++にも対応させ、全面的に内容を見直したもの)
この元の本についての藤原博文(No.4の著者)の書評ページは、以下のとおり。
構成: まえがき 1.思考過程を残しておこう 2.意味の分かる変数名にしよう 3.決まり切った変数名を使おう 4.論理型の関数名に気をつけよう 5.記号定数を使おう 6.演算子の使い方に気をつけよう 7.論理型データを正しく用いよう ・・・・・・・・・・ 28.エディタにやさしいプログラムを書こう 29.ワンパターンに徹しよう 30.おわりに ------------------------------------------------------------- レ ベ ル:2〜3 有 用 性:2 おもしろさ:2 総 評:? 初心者用の、あまり参考にならないスタイルブック --------------------------------------------------------------
だれしも、できることなら「美しいプログラムを作りたい」と思うでしょう。そういうプログラムがバグが少なく、良いことは分かっているが、いざ実行に移そうと思ったとき、どうすれば良いかは分からないものでしょう。
この本は、そういう不安を持っている人が飛びつきたくなるような「題名」になっています。
この本は、コーディングスタイルについて、細かい項目に分けて説明しているので、著者の意図は読者に伝わりやすいと思います。各項目は10ページ以下と短く、一気に読み切れる長さになっています。
説明は、あくまでも初心者を対象にしているので、初心者にも分かるやさしい書き方になっています。プログラム例、動作例、図解が多く、理解には不自由しないでしょう。
しかし、重箱の隅を突つくような内容が多いのと、書法も標準的ではなく、自信を持って勧められるような本ではありません。まえがきの最後にあるように、個人プログラマを対象にしています。したがって、非常に小さなプログラムを書く時のプログラミング・スタイルについてしか書かれていないので、実際の実務レベルには全然役には立たないでしょう。
たとえアマチュア初級プログラマでも、この本のスタイルをマスターしてそれで終わりでは、あまりに悲しい。書名や表示のデザインから受けるイメージと、本の内容との差が著しい。