レポート(印刷)機能の基礎(レポートウィザードによる作成と編集)は、Tの「7章 レポート機能」で学習した。ここでは、前章の「フォームの活用」での売上伝票と同様に、メイン/サブレポートの請求書などを学習する。
今後の傾向としては、紙に印刷した書類ではなく、電子的なデータ(ファイル)が使われるようになると思われる。その場合、人もコンピュータも共に読める文書形式が求められる。現在、Web-インターネット-を使っての商取引などでは、htmlが使われているが、XMLなどの標準化とそのツールの開発などが行われている。XMLについては、関谷のKIPスクール_XMLページなどを参照のこと。
「メインレポート」の中に明細部の「サブレポート」が組み込まれたレポート。
作成の手順
メイン/サブレポートは、それぞれのもとになるテーブル(またはクエリ)を必要とする。メインレポートのもとになるクエリは、「T5売上伝票」、「T3得意先マスター」と「T2担当者マスター」から作成する。
「伝票NO」フィールドの《抽出条件》セルに、[伝票NOを入力]をキーインする。データシートビューに切り替えると、《パラメータの入力》ダイアログボックスが表示されるから、テーブルに格納されている任意の「伝票NO」を入力する。
クエリ「Q4請求書」をもとに、メインレポート「R4請求書」を作成する。
サブレポートのもとになるクエリは、「T6売上明細」と「T1商品マスター」から作成する。
メイン/サブフォームで作成したクエリ「Q3売上明細」と同じで良い。
クエリ「Q3売上明細」をもとに、サブレポート「R5請求内訳」を作成する。
《集計のオプション》ダイアログボックスで、「金額」の《合計》をチェックする。
《印刷形式》の選択で《レイアウト》グループの《アウトライン1》をチェックする。
メイン/サブレポートのそれぞれもとになるテーブルの共通フィールドには、リレーションシップが設定されている必要がある。
コントロールウィザードを使って、メインレポートにサブレポートを組み込む。リンクするフィールドの指定は、《一覧から選択する》で、一覧の《伝票NOでリンクし、Q4請求書の各レコードに対しQ3売上明細を・・・》が選択されていること。
レポートのセクション幅が用紙のページ幅より小さくなるようにする。
1)すべてのコントロールを用紙のページ幅に収まるように、移動・調整する。
2)セクション領域の右端の境界線をポイントし、用紙のページ幅までドラッグする。
XMLのようにアプリケーションでも利用したいデータのときには、ラベルに相当するタグで括る。しかし、単に印刷した帳票を人が見るときには、却って、フィールド名を示すラベルが邪魔となる。そのために、この練習ではラベルの削除を行っている。
ラベルのコントロールサイズを小さくすると、指定のフォントサイズとの関連で、文字が表示されなくなる。(「〒」の例があった。)
サブレポートの編集をするときには、その前に、サブレポートの下のハンドルをポイントして上下の矢線になったら下にドラッグして、レポートの表示範囲を広げるのが良い。
レポートヘッダー部を詰めるためには、先にすべてのコントロールを削除すること。(「直線」などがセクション見出しの境界に接近して配置されているので、わかりずらい。)
直線の作成、OLEオブジェクトの挿入、四角形の作成、ラベルの作成、テキストボックスの作成を行い、請求書として完成させる。
ラベルの書式の[フォント」の変更では、「@MS明朝」を選択すると縦書きになる。「MS明朝」が横書きのフォントである。
コントロールに設定した書式を、別のコントロールに貼り付ける。
《書式のコピー/貼付け》ツールボタンをダブルクリックすると、連続して貼付けができる。
ラベルの作成と書式の変更、書式のコピー/貼付け、コントロールのサイズと位置の調整。
サブフォームの集計行の「金額の合計」を参照する「本体価格」テキストボックスを作り、《コントロールソース》で式ビルダを使って作成する。
消費税、御請求金額、検収期限をそれぞれ、コントロールソースに式を編集して作成する。
直線のコピーに、コピーボタンと貼付けボタンを使う。その後でマウスのドラッグで、移動する。
以上